オーダーメイドシザーケース 製作風景 vol.4
シザーケース製作の様子も4回目になりました。
いかんせん文章がそれほど得意ではないので、少し読みづらいかもしれませんが、本日もお付き合い頂ければと思います。
今日は、切り口の処理をご紹介しようと思います。
革を切っただけでは、見栄えが悪いので、美しくなる処理を施していきます。
まず、断面に軽くヤスリをかけてあげて切り口を整えます。
そしてトコノールという糊を薄めたような仕上げ剤を使って作業をしています。
色々な切り口の仕上げ剤を使ってきましたが、これが一番自然に美しく仕上がりますね。
ですが・・
前回に引き続き、やっぱり擦ります。
一番美しく仕上げるには、根気が必要なんです。
割愛してますが、トコノールの前に水を吸わせて擦っています。
これを納得いくまで繰り返すと。
上と下で比べると分かりやすいですね。
下が磨き終わったシザーホルダーの断面です。
ツヤツヤと光輝いているのが一目瞭然です。
良い革は、この作業にきっちり応えてくれます。
安革なんかは、いくら磨いても駄目だったりしますね。
個人で製作を行っている工房さんは、この作業を抜かり無くやっている事が多いですね。
恐らく、商品というよりは、作品を作るというマインドで製作を行っているからだと思います。
スッと塗っただけでビカビカになる仕上げ剤もありますが、やっぱり嘘臭くて好きになれません。
ライン生産の革製品は、こういった簡単な仕上げ剤を使っている事が多い気がします。
それでは、また明日も更新いたしますので、お時間がありましたら覗いてみて下さい。
2015-10-07 | Posted in blog | No Comments »
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