オーダーメイドシザーケースのサンプル製作
こんにちは。toolsの小柴です。
先週、オーダーが、まとまって飛び込んできましたので、型紙、サンプル製作に没頭しています。
年末になってしまうと、オーダーもパタッと止まってしまうので、このタイミングでのご依頼は、本当に嬉しいです。
数は、多いですが、一つ、一つ、感謝の気持ちを込めつつ丁寧に作っていこうと思います。
このような感じで、屑革を使ってサンプルを製作しています。
このサンプルに、普段お使いのシザーやコームを入れてサイズ感を確かめて頂きます。
私の知っている限りでは、サンプルを使ってフィッティングを行っているブランドさんは、あまり無いと思います。
何故、toolsでフィッティングを行うようになったかというと、きっかけは、思い返すと2つあります。
一つは、私の担当の美容師さんが見せてくれたオーダーメイドシザーケースです。
オーダーで製作したにもかかわらず、ブラシホルダーのサイズが合わず、ただの飾りになってしまったという話。
二つ目は、私がオーダーメイドでのシザーケース製作を始めた初期の頃に遡ります。
オーダーをして頂いた美容師様が工房から近くの美容室に勤めていましたので、ボタンの位置等を確認する為に製作したサンプルを持って行きました。
そこで、シザーやコームを入れて確かめてみると、かなり念入りに打ち合わせしていたのですが、スペースのサイズ調整があったのです。
これは、サンプルでフィッティングを行わなかった場合、オーダーして頂いた美容師様は、完成品を使用した際、「少しサイズ感が違ったな」と思っていた事になるのです。
この出来事があってからは、屑革でのフィッティングは、デフォルトで行うようにしています。
長く使う物ですので、「快適である」事は、とても大切です。
シザーケースの「tool」としての完成形を目指して、これからも試行錯誤していこうと思います。