オーダーメイドシザーケース 製作風景 vol.10
こんばんは。toolsの小柴です。
今回は、ブラシホルダー部分の製作を行います。
既製品のシザーケースですと、様々なブラシのサイズに対応するのが難しい為、あまり付いているタイプは見かけないですね。
オーダーメイドですと、2、3人に一人の美容師様は、このブラシホルダーを本体の外に付けて欲しいと注文があります。
かさばる道具ですので、外に出すことで、コーム等がグッと取り出し易くなると思いますよ。
まずは、パーツの角をアールになるように裁断します。
角のアールを大きくすると柔らかい印象に、逆に小さくすると硬い印象になります。
オーダーして頂いた方の雰囲気や印象で作品のアールの大きさを変えています。
今回は、大きめの500円硬貨を使ってアールを裁断していこうと思います。
写真は、ボタンを取り付ける為の穴を空け、ジャンパーホックを付けている所です。
私がよく使う手法なのですが、ブラシホルダーを取り外し可能な着脱式にします。
パーツを外せるようにしておくことで、将来リペアが必要になっても、破損したパーツだけ製作すればよいので、安価な値段で対応する事が出来るからです。
本体と縫い合わせてしまった場合、取り付け方によっては縫製を解いて、新しいパーツに取替え、更に縫製し直すという工程が必要になりますので、高額なリペア代になってしまいます。
なるべく、お客様の負担が軽くなるように、将来の事も見据えて設計する事はとても大事です。
今回は、ダックカールベルトとブラシホルダーを一緒のパーツにします。
パーツ同士の接合縫製とブラシホルダーの縫製を一緒に行う必要がある為、手縫いで縫製しようと思います。
写真は、専用のキリで縫製する為の穴を空けた所です。
縫製が終わりました。
これで、ダックカールベルトとブラシホルダーパーツが出来上がりました。
ブラシホルダーのサイズは、サンプル製作後のフィッティングでは少し合わなかったで、型紙に修正を加えています。
完成品では、ばっちりのサイズ感でご使用頂けるはずです。