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美容師様用トリマーケース製作の続き
こんにちは。toolsの小柴です。
昨日に続き、美容師様のお仕事を快適にする「トリマーケース」製作の続きです。
切り出したパーツの縁にラインを入れます。
レザークラフトの世界ではこれを「フチ捻」と呼びます。
このラインが入るだけで、作品の印象が洗練されてくるので、要所に入れるようにしています。
あちこちに入れ過ぎると逆に「素人感」が出てしまいますので、あくまで「要所」です。
そして「漉き」作業を行います。
二つのパーツを貼り合わせた側面の「コバ」が5mmになりますので、少しゴツイ印象を受けました。
全体の革を薄く漉いてしまうと、トリマーケースの強度が落ちてしまいますので、端だけ漉くのがポイントですね。
この作業は、革漉き機で行えば早いのですが、革包丁の腕が鈍るので、時折このようにアナログ作業をしています。
そして、ジャンパーホックを付ける位置に穴を空けます。
今回は、真鍮製のジャンパーホックです。
真鍮は、使っていく内にアンティーク的な雰囲気に変化していきますので、成長を楽しめるボタンなので、オススメです。
ベルトにぶら下げられる人気のトリマーケース
こんにちは。toolsの小柴です。
最近、ご注文が増えているトリマーケース。
日頃から使っているベルトにぶら下げられるお手軽さが人気の理由でしょうか。
既製品ですと、中々バシッとしたフィット感にならないことが多いかと思いますが、勿論、トリマーケースもオーダーメイドで製作していますので、使い易いサイズ感でお使い頂けます。
型紙を製作しましたので、まずは、革を大体の形に切り出します。
そして、型紙に合わせて革にラインを入れていきます。
このラインをガイドにパーツを革包丁で切り出します。
切り出し完了。
明日は、この二つのパーツをどこに出しても恥ずかしくない立派なトリマーケースに仕立てようと思います。
シザーケース用 真鍮ベルト
こんにちは。toolsの小柴です。
本日、納品したシザーケースのベルトをご紹介します。
オーダーメイドで製作しておりますので、穴の位置がピッタシ合う為、ご好評頂いています。
今回は、パーツも真鍮製でとても高級感がありますね。
ネイビーに真鍮ゴールド、個人的に大好きな組み合わせです。
基本は、このタイプのベルトをオススメしていますが、ご要望があれば別のタイプをお作りする事も出来ます。
女性の美容師様ですと、腰巻きとショルダーの2wayをご希望される方が多いですね。
念入りにお打ち合わせをしてお客様のワークスタイルに合ったシザーケースをお作りするのが、toolsのお仕事です。
美容師様のお仕事をより快適にする手袋ホルダー
こんにちは。toolsの小柴です。
今日は、一つ持っていると便利な「手袋ホルダー」を製作しました。
なるべく道具を身に付けていたいという美容師様も多く、シザーケースのオーダーとセットで頼まれる方がいらっしゃいます。
なるべく、シンプルで使い勝手の良い物にしたいので、使用するパーツは革ベルト一本です。
このようなシンプルで可愛い「手袋ホルダー」が完成しました。
太さ3cmまでのベルトにぶら下げる事が出来ます。
ボタンを片手でパチンと外して手袋を取れますので、ストレス無くお使い頂けると思いますよ。
シザーケースと同じ色に合わせてお使い頂くと統一感があってお洒落にまとまりますね。
お客様ありきのシザーケース製作
こんにちは。toolsの小柴です。
現在、定番の商品等は無く、フルオーダーでのシザーケース製作をメインにしていますので、完成品の作風は、常に異なります。
高級感が全面に出ている作品でしたり、ナチュラルで素朴な作品。
本当に様々です。
作り手の私の作風というのもありますが、なるべく我を抑え、美容師様の印象に合わせて製作する事が大事だと思います。
芸術家とデザイナーの違いをよく考える事があるのですが、何か物を表現して発信するのは同じですが、根幹が異なっているんですよね。
芸術家は体の内から溢れてくる物を自由に表現して発信すれば良いと思いますが、デザイナーの場合それでは駄目です。
デザイナーは、お客様がいて、お客様が求めている物を作り上げるのがお仕事だと思います。
勿論、芸術家にもお客様はいますが、お客様の立ち位置が決定的に違います。
芸術家のお客様というのは、自身の発信した物に共感してくれた人達です。
私の場合、お客様が欲しがっているものを形にするのがお仕事ですので、「デザイナー志向」を意識していないといけませんね。
長々と何を言っているんだと言われそうですが、時折、このような事を考えておかないと、無意識の内にズレていってしまうもので。。
私の経験からお客様にアドバイスはしても、感性の押し売りはしたくないものです。
オーダーメイドシザーケースの納品期間について
こんにちは。toolsの小柴です。
オーダーメイドでシザーケースを製作したいというご依頼が増えております。
1日でも早くお届けしようと製作をしていますが、現在ご依頼頂いた場合、2ヶ月程度お待ち頂いています。
toolsは、とことん拘って納得のいくシザーケースのみをお届けする為に、外注製作等をしないようにしています。
何卒、ご理解頂けますと幸いです。
そして、今日も勿論シザーケースを製作している訳ですが、最近は、凝った仕様のご依頼が多いですね。
過去の型紙を流用出来ないパターンが多いので、色々と知恵を搾り出しながら取り組んでいます。
フルオーダーメイドでのシザーケース製作は、自分が得意とする枠を越えて挑戦する機会に恵まれますので、私自身のスキルの向上に繋がっています。
現在は、シザーケースの販売をするブランドも、昔と比べると増えてきていますので、美容師様にtoolsのシザーケースを選んで頂ける様に、日々、向上したいものです。
頑丈なシザーケースを作る為の道具
こんにちは。toolsの小柴です。
本日は、頑丈なシザーケースを作る為に必須の道具「マイクロゲージ」をご紹介します。
頑丈なシザーケースを作る為に一番大事な事は、各パーツに適切な厚みを持たせられているかという点です。
革の厚みが曖昧ですと、その後、いくら素晴らしい職人が仕立てても頑丈なシザーケースにはなりません。
上の写真のように、革漉き機で革を少しづつ薄くしていきます。
漉いた後に、「マイクロゲージ」という道具で正確に厚みを計測します。
横着して一気に漉いてしまうと、目標の厚み以下まで薄くなってしまうので、「少しづつ丁寧に」がポイントですね。
この革を薄くする「漉き」は、本当に奥が深く、まだまだ勉強しなければいけないと感じています。
シザーケースは、天然素材の麻袋に入れてお届けします
こんにちは。toolsの小柴です。
本日、追加発注していたオリジナルの麻袋が到着。
どうでしょうか。とても良い風合いだと思いませんか。
麻業者様にお願いしてオリジナルで製作して頂いている麻袋です。
toolsで使用している革は、植物性タンニン鞣しのナチュラルな物です。
それを包み込む入れ物の素材も「安全」で「安心」な物にしようと考えた結果「麻袋」になりました。
しっかりした麻袋ですので、シザーケース入れとしてでは無く、別の用途で使用されている美容師様もいらっしゃいました。
何となくでは無く、全てにおいて拘りを持って取り組みたいですね。
シザーケースに使用している本革イタリアンレザーを買いに浅草へ
こんにちは。toolsの小柴です。
本日は、toolsのシザーケースに使用しているイタリアンレザー「イングラサット」を買いに浅草へ行って来ました。
取り寄せる事も出来るのですが、どうしても直接見て、一番状態の良い物をピックアップしたいので、足を運ぶようにしています。
浅草を歩いていると、屋形船を発見。
浅草のノスタルジックな雰囲気は、本当に好きですね。
今でも昭和の名残りが強く残っていて、懐古的になってしまいます。
そして目的のお店に到着。
こちらのお店は、イタリアンレザーに特化したお店で、数多くの輸入革を扱っています。
店主も気さくな方で、快く革を選ばせてくれるので、本当に助かっています。
そして、じっくりと、お目当てのイタリアンレザーを選定していきます。
シワの入り方や傷、硬さを調べながら少しでも状態の良い物を探します。
今日は、ダークブラウン、ブラック、ネイビーを購入しましたが、特にダークブラウンに関しては、過去最高の状態の物を購入出来ました。
オーダーをご検討している方がいらっしゃいましたら、是非、「ダークブラウン」を選んで頂きたいですね。