toolsがオススメするシザーケースの選び方
こんにちは。toolsの小柴です。
日曜日でしたが、とても嬉しい事に、オーダーの依頼を複数頂けているので、せっせとシザーケースを製作していました。
もうこのブログを見てくれている方は、ご存知かもしれませんが、本体とベルトの接合部分を製作しています。
今の所、一番信頼している強度のある作り方です。
きっとこのブログには、シザーケースをお探しの美容師様が訪れてくれているのだと思いますが、toolsでは、横浜、東京でのオーダーメイド製作のみで、未だ定番商品等は扱っていません。
オーダーメイドでシザーケースを製作する事で、定番になりうる形は、頭に浮かんでいるのですが、いかんせんオーダーを頂いている物が優先になりますので、中々進みませんね。
来年の中頃には、3タイプ位の定番シザーケースを完成させられるように、頑張ろうと思います。
ですが、今すぐシザーケースを探している美容師様もいらっしゃると思いますので、シザーケースの選び方について作り手の目線でアドバイスを出来ればと思います。
シザーケースを購入する際に、一番見なければいけない所は、「本体とベルトの接合部」です。
まず、接合部に良くあるタイプで、上の写真のように革を折り返しベルトを通す物があると思います。
この折り返し部分の革の厚みを見るようにして下さい。
革自体の強度により変わるので何ミリと言い切る事は出来ないのですが、最低でも2mm以上あると望ましいです。
ちなみにtoolsでは、このようタイプの場合、3mmの厚さを確保するようにしています。
私にオーダー頂いた方で、2万円もしたシザーケースが、一年持たずに、接合部の折り返し部分が切れてきてしまったと見せてくれた事がありました。
驚く事に、革の厚みを手持ちの定規でざっくり測った所、1mm弱しかありませんでした。
なので、折り返し部分を触った感じでも良いので、これは、重みに耐えられないだろうと思ったら、購入は控えた方がいいですね。
後、toolsでは、製作しないタイプで写真が無いのですが、本体の上部分にハトメを二つ付けて、そこにナスカンを通すタイプ。
これは、かなり多くのシザーケースで見られますが、強度としては、あまり高くないので、おすすめしません。
3年程度は、大丈夫ですが、それ以上経つと、ハトメが外れたり、ハトメの周りの革が切れて来ることがあります。
しかし、こちらのタイプは、一年経たずに壊れてしまう物とは違いますので、デザインや機能性が、凄く気に入った場合は、有りだと思います。
では、具体的に何を買えばベストなんだと言われそうですが。。
正直、一年持たずに壊れてしまうような物は、私は、粗悪品だと思っています。
そのような商品を手に取らない為に、本体とベルトの接合部を見て明らかに貧弱であった場合、購入を控えるようにするのが良いかと思います。
良いシザーケースを製作している所も沢山ありますが、粗悪品も、やはり存在します。
粗悪品といっても、数千円で売っていればお値段通りだと納得出来るかもしれませんが、それを何万円という値段で売るのは、いかがなものかと思います。
シザーケースを売れば儲かりそうだと、デザインだけ行い、OEMの会社に丸投げしている物だと思いますが、お天道様の下を堂々と歩けるように取り組んで頂きたいものです。